桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

妊娠のチャンスは排卵する頃♪ 〜排卵て、どんな現象?〜

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女性の皆さん、妊娠可能な方たちには、通常1ヶ月に1回の「排卵」が起こります。

 

月経周期が28日(これは、生理の開始から次の生理の開始が28日、と言う意味です)の場合、月経開始から数えて14日目、ちょうど生理と生理の中間くらいで、排卵が起こります。

 

通常、排卵から2週間経つと、妊娠しない場合は月経が起こりますが、これは排卵後に出来た「黄体」の寿命がだいたい2週間くらいである事によります。

ですから、月経が始まると、2週間前が排卵日、と逆算することが出来ます。

 

さて、排卵ではどんな現象が起こるのでしょうか。

 

卵巣の表面に、卵子が入った「卵胞(らんぽう)」という袋が作られますが、排卵の直前には20ミリに達します。

そして卵子が成熟すると、脳にある下垂体という部分から、LHと言うホルモンが分泌され、これが排卵を引き起こすのです。

 

その卵胞は、私は卵の入った水風船、とよく例えることがあります。

その水風船が排卵とともにばしゃ! と割れて、中の卵が飛び出しますが、その時大きな手の様な形をした卵管のはじっこ、卵管采(らんかんさい)がやってきて、その卵を卵管に取り込むのです。

 

こうして卵管に取り込まれた卵は、腟内から子宮、卵管へとやってきた精子と出会い、受精し、やがて赤ちゃんへと発育していくのです。

 

つまり、赤ちゃんが欲しい方たちは、排卵の頃に性交渉を行う必要があり、また妊娠を望まない方たちは、このころ特に注意しなければならない、ということになりますよね。

 

まあ、妊娠を望まない場合にはきちんとコンドームを着けて性交渉をしなければなりませんが。

 

反対に排卵とかけ離れた日程での性交渉は妊娠には至りません。

もちろん、 赤ちゃんが欲しいから排卵の頃だけ性交渉、では本末転倒。仲良しのカップルにコウノトリはやってくるのです。

 

次は、排卵の頃に起こる現象、身体の変化について触れてみたいと思います。

 

(初出:2014/03/30)

(補筆修正:2015/02/25)

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桜井 明弘

桜井 明弘産婦人科クリニックさくら 院長

投稿者プロフィール

2007年4月に横浜市青葉区に産婦人科クリニックさくらを開業、地域の女性のライフサポートを信条とした診療と、体外受精など高度生殖医療も行う不妊治療を柱にしてきました。

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