桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

はしか(麻疹)って、流行してるの? 何が怖いの?

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沖縄県ではしか(麻疹)の流行がみられ、愛知県でも診断された患者さんが報告されるなど、とかく麻疹の話題がニュースになっています。

 

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(Wikipediaより転載 By Photo Credit: Cynthia S. GoldsmithContent Providers(s): CDC/ Courtesy of Cynthia S. Goldsmith; William Bellini, Ph.D. – This media comes from the Centers for Disease Control and Prevention’s Public Health Image Library (PHIL)

 

はしか、って、子どもがなる病気でしょ? 大人が罹ったり、女性が罹ることに何か問題でも?

という声も聞かれますが、はたしてそうなのでしょうか。

 

〜はしか、ってどんな病気?〜

はしか(麻疹)は、日本では2013年に排除状態を宣言、2015年にWHOがこの排除状態を認定しました。つまり、日本に土着する麻疹ウィルスはもういない、と言うことです。

しかし、未だに東南アジア、中近東、アフリカでは多く発生しており、流行地域から日本に持ち込まれる輸入感染症として国内の免疫力がない(抗体価が低い)方への感染がみられます。

日本国内に持ち込まれた麻疹は、主に2歳以下の幼児に感染しますが、ワクチンによる抗体価の低下した10歳代から20歳代前半、次いで20歳代後半の順に感染がみられます。

また、ワクチン行政の関係から、現在の26〜39歳(1977年・昭和52年から1990年・平成2年生)の方たちは、ワクチンの1回接種しかしていない可能性が高く、抗体価が低いことが予想されています。

しかし、産婦人科クリニックさくらが2013年に日本生殖医学会で発表した妊娠を希望される女性の麻疹抗体価は、

・昭和50(1975)年度以前と昭和62(1987)年度以降に生まれた方たちに抗体価が低く、特に昭和49(1974)年度以前では全ての患者さんが低抗体価

でした。

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はしかは、風邪と同じような症状の他、口内炎、発疹がみられます。

インフルエンザなどでもありますが、ワクチン接種歴により軽く済むことがあります。

まれではありますが、脳症、肺炎を併発することがあります。

中でもSSPE(亜急性硬化性全脳炎)と言って、麻疹感染後7年から10年も後に発症する合併症があり、とても重く麻疹の大きな問題となっています。

 

では、どうやって罹るの? 罹ってしまったら? 予防法は?

次のページをご覧下さい。

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