妊娠を考える皆さんへ 妊娠前に調べておきたい4つのウィルス抗体検査
- 2014/3/30
- 医療

妊娠を考えている方は、妊娠してから問題となる病気についても知っておかなければなりません。
特に、妊娠前に予防しておくことが出来る、ワクチンのあるウィルスの抗体検査です。
産婦人科クリニック さくらでは、不妊治療中であったり、近いうちに赤ちゃんを望んでいる方たちに、4つのウィルス抗体検査と、必要な方にはワクチンの接種を推奨しています。
4つのウィルスとは、
・風疹(三日ばしか)
・麻疹(はしか)
・水痘・帯状疱疹(水ぼうそう)
・ムンプス(流行性耳下腺炎、おたふく)
です。
一つ一つ解説していきましょう。
・風疹:2012年から昨年の風疹の大流行は記憶に新しいと思います。
妊娠初期に風疹に罹り、お腹の赤ちゃんに感染すると発症する、先天性風疹症候群(CRS)の赤ちゃんが、例年になくとても多く出生しています。
先天性風疹症候群は、難聴、先天性白内障、心奇形をもたらし、生後まもなく亡くなることもあります。
・麻疹:妊娠中に麻疹に感染すると、子宮が収縮して、流産を起こすことが多くなります。その頻度は、ある報告では、実に70%にものぼる、とされています。
妊娠初期はもちろんですが、安定期に入っても流産や早産、さらに死産率が上昇し、影響がある期間が長いのが、風疹と異なります。