桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

無痛分娩て、社会復帰が早いの?

妊婦のお腹

大阪市の無痛分娩で起こった残念なニュースが飛び込んできました。

詳細は分からない点も沢山ありますが、無痛分娩は、麻酔方法の一つ、硬膜外麻酔を用いて行われることが多いです。

硬膜外麻酔は、痛みや運動を司る脊髄のすぐ外側に、主に局所麻酔薬を投与することにより、部分的な痛みを和らげることが出来ます。手術後、手術の創が痛むため、数日創の周辺の痛みを取ったり、無痛分娩では子宮周辺の痛みを取ることで、陣痛を和らげることを目的とします。

硬膜外麻酔は、我々産科医もトレーニングを積んでいることが多いですが、麻酔科医によって行われることもあります。

硬膜外麻酔ではカテーテルという細いチューブを背中から脊髄の外側に入れますが、まれに血管の中に入ってしまうことがあります。その際、カテーテルから血液が逆流することがほとんどですが、これもまれに、逆流しない場合があり、局所麻酔薬を気付かずに血管の中に入れてしまう可能性があります。そのため、試しに少量だけ、局所麻酔薬を入れて異常が起こらないか確かめます。

 

さて、最近では多くの分娩施設で無痛分娩が行われるようになってきました。

日本では「お産は痛いもの」「これくらいの痛みに耐えなければお母さんになれない」などと何の根拠もなく痛みを我慢させる分娩管理が主流でした。お母さんたちはひたすら痛みに耐えながら、分娩に臨みました。

およそ医療全般で、痛みは耐えなさい、と言うのは産科だけではないでしょうか。

私が分娩に携わっていた10年ほど前は、今ほど無痛分娩は多く行われておらず、脳や心臓に病気のある方、は、分娩の時の「いきむ」のを避けなければならないため、「医学的適応」とされ、行われていました。

一方、米国をはじめ、諸外国では早くから無痛分娩が取り入れられ、希望される方には無痛分娩が広く行われていました。

 

最近の無痛分娩の拡がりがどうしてなのか、私にも分かりませんが、なるべくなら痛い思いをしたくない、と言うのは多くの妊婦さんの願いであることには間違いありませんね。

 

さて、無痛分娩、デメリットはあるのでしょうか。またメリットとして社会復帰が早いの?

次のページで解説します。

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