
「その」ギモン、ドクターがお答えします。シリーズは、妊活の基本、セックスに関する疑問を産婦人科クリニック さくら 院長の桜井明弘が、解説していきます。
その第1回は、、
赤ちゃんが欲しい方たちには、「じゃあ、一体いつエッチしたらいいの?」「しちゃいけない日はあるの?」という疑問がある場合がありますよね。
私は外来で、したい時にはいつでも、夫婦仲がいい方が赤ちゃんが早く来ますよ、とお話しています。 その理由は。。
妊娠しやすい日は、諸説ありますが、産婦人科クリニックさくらでの不妊治療成績からは、「排卵日の2日前から排卵翌日まで」しか妊娠は成立しません。
妊娠率が最も高いのは、下のグラフに示すように、排卵日の2日前、次いで排卵日前後、最後に排卵日当日で、排卵より3日以上前、排卵後2日以降には妊娠はありませんでした。
反対に妊娠に至ったカップルがいつタイミングを取ったのでしょうか。
ここでは排卵前日が最も高く、排卵日、排卵翌日が同率で、排卵2日前が続いています。
(産婦人科クリニックさくらHPより)
健康なカップルが排卵日前後にタイミングをとった場合、妊娠率は3割前後と言われています。
排卵の2日前、とか、精子は5日間生きているという理由から5日前以降、とも言われますが、タイミング指導や人工授精などで排卵日が確定された治療の妊娠率を見てみると、排卵日を挟んだ4日間、と言えそうです。
普段、性交渉は妊娠のためだけに、排卵日を狙って月に1日しかしないカップルも少なくありません。
でもなぜ私は「したい時にはいつでも」、「たくさんエッチして下さい」と言うのでしょうか。
上にも挙げたように、妊娠が出来る日は、排卵日の前後4日間あります。
そもそも我々がこの日が排卵です、と予想しても、1日ずれるかも知れません。人の身体はそこまで精巧に出来てはいません。
ですから、性交渉をする回数、日数が多いほど、「当たる」確率が高くなる、と言うことです。
えー、それって、性交渉の指導としては、ずるくない? すればするほど当たる、って、素人でも分かりますー。
そんな声が聞こえてきますが、そう話す理由を次のページで解説します。