不妊治療の種類&ステップアップについて
- 2015/12/30
- 医療

「人工授精」や「体外受精」という言葉はよく聞いても、実際の不妊治療はどのように進んでいくのでしょうか?
不妊治療では、不妊原因の検索がとても大切です。
いくつかの原因は、それに対する治療を行うだけですぐに妊娠できる場合もあるからです。
しかし、妊娠はさまざまな条件が整って初めて成立するもので、まだその多くの条件は医学的に解明されていないとさえ考えられています。
男女ともに明らかな不妊原因がない場合、「原因不明不妊」をされ、段階を追って進んでいくことになります。
一般的なものが下記です。
自然周期 +タイミング法
↓
排卵誘発剤+タイミング法
または
自然周期+人工授精
↓
排卵誘発剤+人工授精
↓
高度生殖医療(体外受精)
何周期くらいの治療でステップアップすべきかさまざまな意見もありますが、概ね3周期、多くて5周期くらいと考えられています。
順序を踏まえて治療を行うと、体外受精などの高度生殖医療にいたるまで、約1年かかります。
はじめどきや、やめどきは人それぞれ。
夫婦でよく話し合いましょう。
不妊とは「特に病気のない健康な男女が普通に夫婦生活(セックス)を営み一定期間を過ぎても妊娠しない場合のことを言います。
日本産科婦人科学会では、「その期間については1年から3年までの諸説あり、
2年というのが一般的でしたが、1年に短縮」としています(平成27年8月29日日本産科婦人科学会理事会決定)。