
タレント、女優の矢部美穂さんが、子宮筋腫の手術をするというニュースがありました。
「私、筋腫があるの。」って言う女性は結構まわりにもいませんか?
手術するほど怖い病気なの??そもそも子宮筋腫ってなんだろう?
産婦人科医である子宮美人化計画代表、桜井医師に聞きました。
「子宮筋腫は、女性ホルモンの働きによってできる良性腫瘍のひとつです。30代の女性の4人に1人にできるといわれており、
多くは、経過観察で様子を見ることができます。また、閉経後は、筋腫も小さくなります。
小さなものや出来ている場所によっては、お腹が痛いなどという自覚症状はほとんどありません。
月経量が多い方、急に多くなった方は要注意。貧血の方も一度婦人科受診をお勧めします。」
(貧血は、動悸いきぎれ、疲れやすいなどが主な症状です。詳しくは貧血についてのこちらの記事をご覧ください。)
――――――――――不妊の原因になるのでしょうか?
「筋腫のできる部位や深さにより、着床しづらくなります。赤ちゃんが欲しい人は、妊活前からの早めの治療をおすすめします。」
―――――――――手術以外での治療はないのでしょうか?
「開腹手術以外に、開腹しない腹腔鏡下手術、そして、子宮鏡手術、お薬で治す方法があります。
筋腫の数が多かったり、大きかったりすると、開腹しなければならないこともあります。
また、お薬での治療は、効果がすぐにあらわれない、筋腫がなくなるわけではないという欠点がありますので、
今すぐに赤ちゃんが欲しいひとにはむいていないですね。
いずれにしても患者さんの年齢や、筋腫の状態、いつ頃赤ちゃんが欲しいかどうかなど相談しながら、一番いい方法を選択します。」
―――――――― どういう検査をするの?
「婦人科では内診や超音波検査で筋腫の有無をみます。筋腫が確定し、治療を要する場合には事前にMRIで詳しく調べることもあります。」
子宮筋腫と不妊について詳しくはこちらの記事をご覧ください。