「痛み」を引き起こす「こころ」の病気~精神科馬場元先生抄録
- 2019/10/8
- News・活動報告, 医療
- 「女性のQOLを考える」研究会

医療関係者、健康関係者がつどい、学び合う「女性のQOL」を考える研究会。
以下の概要で行います。
お申込み:こちらのフォームからお送りください。
日時:10月27日(日曜日)10:00~16:00 終了後懇親会を予定しております。
場所:東京国際フォーラムD
参加費:8.000円(参加費、ランチタイムプレゼン 昼食込)
お申し込み方法、行きたいけど時間が!!という方は、この記事の一番下をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回のテーマは、「女性の『痛み』を考える」
ご登壇者と登壇時間はこちらをご覧ください。
毎日臨床の場にいる各科の先生方から貴重なお話をお聞きします。
14:40~15:20 馬場元先生(順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授・精神科)
講演タイトル:「痛み」を引き起こす「こころ」の病気
以下は抄録です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「痛み」と「こころ」は密接に関係しています。
虫歯や切り傷など明らかな痛みの原因がある場合でも,何か他のことに熱中していたら痛み
を忘れていた,という経験は誰でもお持ちでしょう。逆に痛いことに意識が集中してしまうと
痛みは強く感じるものです。
痛みの程度はその体の部位で起こっている傷や炎症の程度と,それを「痛み」として認識する
脳の感受性によって決められます。事実,うつ状態になると痛みを強く感じ,抗うつ薬による治
療によって痛みが軽減することが知られています。このように,「こころ」の状態によって「痛
み」は強さが変わるのです。
一方,「こころ」の病気によって「痛み」そのものが発生することがあります。その代表が
「心因性疼痛」という「こころ」の病気です。正式な病名は「身体表現性障害(心の問題が体
の症状として現れる病気)」という疾患群の中の「疼痛性障害」となります。最近は診断基準が
改訂され,「身体症状症・疼痛が主症状のもの」という病名に変更されています。この心因性疼
痛は男性より女性に多い病気なのです。もうひとつ,うつ病の中に,「仮面うつ病」と呼ばれる
「体の病気」という仮面をかぶったうつ病があります。これも「痛み」が中心的な症状である
ことが多いのです。
「体に病気やケガがないのに痛いと言うなんて,それって仮病じゃないの?」
仮病にもいわゆる「仮病」と「詐病」があり,「詐病」には「虚偽性障害」という病名がつ
いています。
本講演では心因性疼痛の心理的メカニズムや詐病との違い,さらに「仮面うつ病」の見分け
方などについてお話します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
各講師の講演テーマ・時間などはこちらをご覧ください。
日時:10月27日(日曜日)10:00~16:00 終了後懇親会を予定しております。
場所:東京国際フォーラムD
参加費:8.000円(参加費、ランチタイムプレゼン 昼食込)
行きたいけど時間が!!という方に、こんな参加形態もご用意いたしました。
午前 10:00~ランチタイムプレゼンまで(限定・昼食なし)4.900円
午後 ランチタイムプレゼン~16:00(限定・昼食なし) 4.900円
学生席 3.000円(限定 ※30歳未満 当日学生証をご提示ください。)
お申込み:こちらのフォームからお送りください。
振込先をお知らせいたします。
お振込確認後、参加表をお送りいたします。