
「産婦人科の実際 第67巻第12号」にて、弊社代表 桜井明弘医師が、「基礎体温の読み方―基礎体温の意義、落とし穴を学ぶー」を執筆いたしました。
産婦人科医師向けに書かれている本文を参考に知っているようで知らない
「基礎体温」について改めて考えてみたいと思います。
重要なのは続けること
基礎体温は、1日だけ測っても何の意味もなく、重要なのは続けること。
少なくとも数周期あることが大事です。
ということは、できるだけめんどくさくない方法であることが重要。
桜井医師のクリニックでの指導は、
1、婦人体温計を使うこと(高温期と低温期の温度差は0.3℃位。普通の体温計では測れません)
2、舌下で計測。(暑い寒いなど外気の影響をうけにくい)
3、起床後なるべく体をうごかさずにすぐに計測すること
の3点だけ。
同じ時間に毎日必ず測ってグラフにしてください。。。
といった指導はしないし、もちろんつけなかったからといって怒られることもありません。
メンドクサイから結局つけなくなる、
怒られるかもと思うとクリニックにいけなくなる
・・・これが一番よくないことです。
だいたい、仕事もプライベートも忙しい私たちが毎日毎日同じ時間に起きて測って、
眠い目をこすってグラフをつけられるわけがないですよね。
基礎体温をつけることで何がわかるかは、こちらの記事をご覧ください。
数日あいても大丈夫。同じ時間に測らなくても大丈夫
実は、実際に数日空いてしまっても大丈夫。
だいたい「3分の2ぐらいつけてあれば、おおむね判別することができる」ので
「測定できなかった日はブランクで構わない」そうです。
よく見かける低温期と高温期にわかれたきれいなグラフにならなかったり、
どの周期も全く変化がなかったりしたとしても継続が一番大事とのこと。
まずは、自分のベーシックな周期を知り、そこから何か変化があれば、医師に相談することができますよね。
また、今は、自動的に婦人体温計本体に記録したり、
管理できたりするアプリや、グラフのプリントアウトが簡単にできるツールだけでなく、
診察のときにクリニックのPCなどに基礎体温グラフが表示され、
医師と共有できる仕組みを導入しているクリニックもあり、
面倒なグラフ作成やクリニックへの持参などもすべて必要なくなっています。
大事なことは妊娠を望んでいるかどうかに関係なく、基礎体温の計測を続けること。なのです。
基礎体温については以下の記事もチェック♪
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