桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

妊婦さんの災害対策

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よく血液型をメモしておいたほうがいいのですか??という質問を受けます。

妊娠したら妊婦さんの血液型は必ず調べます。また、手術を受ける前にも。

これは、万一輸血を受けるようなことがある場合に備えてです。

出血をして、輸血をせざるを得ない場合、時間に余裕があれば、血液型を調べ、輸血する血液を準備し、さらに輸血される人の血液と輸血する血液の適合を検査します。これをクロスマッチ試験と言います。

しかし、時間がない、生命の危険が切迫しているときは、クロスマッチ試験を省略して血液型が合っていれば輸血しても良いことになっています。

それでも輸血を必要としている方の血液型が分からない場合、その検査から始めるため、時間がかかり、生命を危険にさらすことになってしまうのです。

医療機関では血液型の信頼度として、

1.その施設にある血液型のデータ

2.他施設で調べた血液型のデータや献血カード

3.患者さんの申告

の順となり、メモや申告は信頼度が低くなりますが、非常に切迫した状況では、致し方なく信頼します。

ですから、できるだけ2.のデータをコピーでも構わないので持ち歩いて欲しいのです。

母子手帳には医療機関がデータを添付したり、書き込んでくれますよね。

 

最近では幼稚園や保育園、小学校で旅行に行く際に必ず医療機関で調べてもらって下さい、と言われることが多くなりました。

これも「万一」の事態に備えて、なのです。

一方で新生児の場合、血液型検査の信頼度が低い、とも言われ、輸血をする際まで検査は不要、とも言われます。

 

というわけで・・・・

①血液型等を書いたものは持ち歩く必要がある

②血液型のデータや献血カードなどコピーでもいいからあるといい

 

というのが正しい「備え」ということでした。

 

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香月 よう子

香月 よう子フリーアナウンサー

投稿者プロフィール

番組パーソナリティ、ナレーターの他、中心市街地活性化、町づくり等、省庁主催のシンポジウムのコーディネーター、講演を行う。一方で、「きてきて先生プロジェクト」の代表として、地域を担う人材の教育活動を展開。

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