体外受精をめぐる最近の報道から 〜生殖医療の逸脱〜
- 2014/8/21
- 医療
最後は、とても不可解で、ワイドショーの格好の話題とされている、
・「日本人“父親”の病院、体外受精の免許なし」
これも豪州のダウン症受け取り拒否と同じく、タイでの代理出産を巡る問題です。
父親が誰か、明らかになりつつありますが、自身の子どもを10人以上代理出産で産ませ、人身売買ではないか、という報道内容です。
その後、人身売買目的ではないような報道もありますが、その目的は依然よく分かっていません。
生殖医療が進歩し、その恩恵を被ることが出来るカップルが増える一方で、その医療が本来目的とされるものでは無く、お金儲けをする業者が生じ、ビジネスとして逸脱した目的に乱用される。
医療とは人の病を癒やし、健康な身体を維持するのが目的で、算術(お金儲け)では決してあってはならないのです。
こういった、誤った、医療を騙るように行われているビジネスには、必ず報いがあると思いますが、これも法整備が進んでいない証。
国民の声を集大成した法整備がなされなければならず、そのためには先にも書いたように、赤ちゃんが欲しいカップルのみならず、多くの国民がこの問題を議論しなければならないのです。