桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

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10月は、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進するピンクリボン月間(毎年10月)。

ピンクリボンフェスティバル

行こう!乳がん検診ピンクリボンin東京2021

また、このような取り組みもあります。

ピンクリボンのお宿ネットワーク

 

乳がん検診行っていますか?

乳がん検診のあれこれについて、診療放射線技師で、美人化計画理事の松浦由佳さんにお話を聞きました。
(本記事は2020年に行われた、美人化計画トークルーム「胸美人化計画」から、吉田理栄子理事が構成したものを

再構成いたしました。)

日本人女性の9人に1人が乳がんにかかる時代

女性の部位別がん罹患率の第1位は乳がんで、なんと9人に1人がかかる病気です。(2017年現在)

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しかも、患者数は年々増え続けています。

乳がんになりやすい人は、

・初経年齢が早い

・出産経験がない

・初産年齢が遅い

・授乳歴がない

・閉経年齢が遅い

といった女性ホルモン(エストロゲン)にさらされている期間が長い人や、

・(閉経後)肥満

・食生活の欧米化、飲酒習慣

・母親または母方血族に乳がん患者が多くいる

ことなどもハイリスク因子として報告されています。

欧米諸国では、50代以上に多い病気ですが、日本をはじめとした東アジアの国々では、40代に乳がんのピークがあるため、40歳以上は原則マンモグラフィを受けることが推奨されています。

欧米諸国では、この30年で乳がんの死亡率は減少していますが、日本は死亡率が増加傾向にあります。

この理由は、ずばり検診受診率の違い

乳がんは早期発見・早期治療で治ることの多い病気のため、受診率が50%以上になると罹患者数が増えても、死亡率が減少すると言われています。

しかし、日本の受診率はまだ4割未満です。

視触診で発見できるのは、ステージ2以上のものが過半数を占めますが、マンモグラフィを併用することで、約7割はステージ0やステージ1といった早期がんを発見することができます。

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マンモとエコー、どちらを受ければいい?

とはいえ、マンモグラフィを経験した女性たちは口々に「マンモは痛いから嫌!」という声を聞きますし、「30代はエコーの方がいいと聞いたけれど」とか、「40歳になったらマンモだけで大丈夫なんでしょ?」など、正しい情報が意外に届いていないと感じることが多々あります。

しかし、結論からいうと、マンモとエコー両方受けるのが◎。

というのも、女性の乳房は乳腺の量によって、写ったときの見え方が全く異なるからです。

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マンモグラフィでは、乳腺は白く、そして、がんが疑われる病変も白く写ります。

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一方、エコーでは多くの病変は黒く写ます。

若い人は乳腺が発達しているので、乳房自体が白く写り、マンモグラフィだと、がんが見えにくいのはたしか。

そのため「30代はエコーの方がいい?」という話になったのでしょう。

ただ、乳腺の石灰化はエコーでは見えず、マンモグラフィでしか捉えることはできません。

そのため、マンモグラフィとエコーの両方を受けることをお勧めしています。

 

 

松浦由佳(まつうら・ゆか)

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