桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

サプリメント 妊娠を考えている時はどんなものを摂ったらいいの?

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ここからは妊娠を考えているものの、なかなか妊娠できない、また不妊症の方にお勧めするサプリメントです。

葉酸は妊娠を考えている方、皆さんにお摂り頂きたいものなので、そろそろ妊娠を、と言う方は摂り始めましょう。

 

不妊症に有効なサプリメントも多くの報告がありますが、中でも共通して摂って欲しいのが、「ビタミンD」と「鉄」です。

 

ビタミンDには、様々な良い効果がありますが、妊娠に関しては、「卵質が良くなる」「着床率を上げる」「妊娠中の合併症を減らす」ことが挙げられます。

「卵質」とは卵子の質を表します。卵子は排卵されれば必ず受精し、妊娠できるわけではありません。年齢とともに、また栄養不足や生活習慣が悪ければ卵質は低下します。

「着床」とは受精卵が子宮にくっつくこと。せっかく排卵して受精した卵子も、着床しなければ妊娠に至りません。

また妊娠中お母さんや赤ちゃんを様々な合併症が起こるリスクがありますが、ビタミンDには早産や赤ちゃんの発育が悪い、などを予防する効果もあります。

 

ビタミンDの不妊治療効果についても、産婦人科クリニックさくらのHP、ブログ記事に挙げておりますので、詳しくはご覧下さい

 

最後に「鉄」です。

鉄も良い卵子を作るために必要です。

これは、貧血がない、と言うレベルではなく、貧血がなく貯蔵鉄が十分であるレベルが必要です。

貯蔵鉄の不足は、卵子のみならず、諸臓器の異常や精神症状をもたらします。

鉄にもいくつか種類がありますが、これも最も吸収効率が良いのが、ヘム鉄。

鉄分を補うために、よくほうれん草を、と言われますが、植物、野菜から得られる鉄は、吸収は悪く、やはりレバーなど肉類に含まれた鉄、これがヘム鉄ですが、この方が吸収に優れています。また胃腸障害もほとんどありません。

ビタミンDや鉄は、不足しているか検査も出来ますが、検査せずに不足していない方が摂取しても、健康被害は起こりにくいです。

よって、ビタミンD、鉄が十分含まれたサプリメントは、妊娠しにくい方に摂取が勧められるのです。

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桜井 明弘

桜井 明弘産婦人科クリニックさくら 院長

投稿者プロフィール

2007年4月に横浜市青葉区に産婦人科クリニックさくらを開業、地域の女性のライフサポートを信条とした診療と、体外受精など高度生殖医療も行う不妊治療を柱にしてきました。

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