妊娠のチャンスは排卵する頃♪ 〜排卵て、どんな現象?〜

女性の皆さん、妊娠可能な方たちには、通常1ヶ月に1回の「排卵」が起こります。
月経周期が28日(これは、生理の開始から次の生理の開始が28日、と言う意味です)の場合、月経開始から数えて14日目、ちょうど生理と生理の中間くらいで、排卵が起こります。
通常、排卵から2週間経つと、妊娠しない場合は月経が起こりますが、これは排卵後に出来た「黄体」の寿命がだいたい2週間くらいである事によります。
ですから、月経が始まると、2週間前が排卵日、と逆算することが出来ます。
さて、排卵ではどんな現象が起こるのでしょうか。
卵巣の表面に、卵子が入った「卵胞(らんぽう)」という袋が作られますが、排卵の直前には20ミリに達します。
そして卵子が成熟すると、脳にある下垂体という部分から、LHと言うホルモンが分泌され、これが排卵を引き起こすのです。
その卵胞は、私は卵の入った水風船、とよく例えることがあります。
その水風船が排卵とともにばしゃ! と割れて、中の卵が飛び出しますが、その時大きな手の様な形をした卵管のはじっこ、卵管采(らんかんさい)がやってきて、その卵を卵管に取り込むのです。
こうして卵管に取り込まれた卵は、腟内から子宮、卵管へとやってきた精子と出会い、受精し、やがて赤ちゃんへと発育していくのです。
つまり、赤ちゃんが欲しい方たちは、排卵の頃に性交渉を行う必要があり、また妊娠を望まない方たちは、このころ特に注意しなければならない、ということになりますよね。
まあ、妊娠を望まない場合にはきちんとコンドームを着けて性交渉をしなければなりませんが。
反対に排卵とかけ離れた日程での性交渉は妊娠には至りません。
もちろん、 赤ちゃんが欲しいから排卵の頃だけ性交渉、では本末転倒。仲良しのカップルにコウノトリはやってくるのです。
次は、排卵の頃に起こる現象、身体の変化について触れてみたいと思います。
(初出:2014/03/30)
(補筆修正:2015/02/25)