生理痛や排卵トラブルは卵巣のせい・・・かもしれない。
- 2016/4/5
- 医療

「AMH(抗ミュラー管ホルモン)を測って自分の卵巣年齢を知ろう」と以前お伝えしましたが、
卵巣は、月経や排卵などのトラブルなど、不妊につながる症状が現れることも少なくありません。
ただ、卵巣機能不全や排卵障害などが、原因疾患と病態、症状がごちゃまぜになって理解されにくいのも事実。
卵巣機能不全の程度の違いを理解することは、治療の際にも重要です。
◎正常→黄体機能不全→無排卵→無月経
一概に卵巣機能不全といっても上記の黄体機能不全から無月経まで程度が異なり、右に行くほど重症度が高くなります。
たとえば症状として、不正性器出血がありますが、黄体機能不全であれば黄体期(高温期)の不正出血が、
無排卵であれば排卵が遅れることによる不正出血や、一見月経と間違える、数ヵ月ごとの出血が見られることがあります。
卵巣機能の改善や増悪もおおよそこの順に治っていく、または悪くなっていく傾向にあります。
たとえば無排卵に対する治療として有名な排卵誘発剤、クロミッドを使ったとします。無排卵は改善でき、全くの正常になることもありますが、黄体機能不全が残ることもよくあります。
ですから今回の周期がどのような状態にあるのか、どこまで改善されているのか、把握することが病態と治療の理解につながることになるのです。
卵巣の状態を正しく知って、治療につなげることって大事ですね。