生理周期が長いと、妊娠する確率が減るの??
- 2016/4/4
- 医療

「月経周期が長いな」とか、「なかなか高温期にならないな」と感じている方、もしかしたら、「遅延排卵」かもしれません。
正常な月経周期は25〜35日と定義されています。そうするとだいたい排卵日は生理から10〜20日目。この20日目を過ぎるようであれば「遅延排卵」の状態だといえます。
これも排卵障害の1つ。ですが、排卵障害の中でも最も軽症で、場合によっては異常と取られない、また妊娠も可能であることが多いのがこの「遅延排卵」の状態です。
いつも遅くなる人、周期によって遅延したり20日以内に排卵する人、パターンは人それぞれ。
遅延した周期でも妊娠は可能ですが、妊娠率は低下する傾向があります。
月経からゆっくり発育した卵子よりも、早い発育の方がいい卵という意見もありますが、実際にはいい卵が排卵できれば、早くても遅くても妊娠率は変わらないとおもいます。
むしろ排卵日が遅い、または一定しないということから、妊娠率が低くなる可能性があり、妊娠したあとの赤ちゃんへの影響についていっているのではありません。
なお、遅延排卵があった場合、不妊治療では排卵誘発剤が適応となります。
軽度の排卵障害のため、注射ではなく、作用の低い内服薬「クロミッド」か「フェマーラ」を最低量服用するだけで十分効果が期待されます。
赤ちゃんが欲しい人は、婦人科に相談しましょう。