第3回「女性のQOLを考える」研究会 開催報告(速報)
- 2017/9/12
- Check, News・活動報告, 医療
- 「女性のQOLを考える」研究会, 女性のやせ問題

9月3日、日曜日にもかかわらず、60名を越える皆さまにご参加頂き、無事に終えることができました。
遠くは京都、名古屋、高崎からもお越し頂き、
産婦人科を始め、内科、整形外科の医師の方々、薬剤師さん、看護師、助産師さん、理学療法士さん、鍼灸師さん、
アロマセラピスト、リフレクソロジスト、ピラティストレーナー、
また高い関心を持って下さっている区議会議員の先生にも参加して頂きました。
言葉に尽くせないほどの感謝で一杯です。ありがとうございました😊
今年は、東京国際フォーラムの会議室で、予定通り10時より開始しました。
テーマは、「やせ大国ニッポンを考える」
最初に代表理事の桜井から、「やせ大国ニッポン 〜現代女性に潜む健康問題と社会の病理〜」というタイトルでお話ししました。
BMIの理想が22とされていること、その一方で現代女性のBMIがどの年代でも年々減少しており、またBMIが18.5を下回る「やせ」女性がこれもどの年代でも増えている現状と、この背景には摂取カロリーが少ないことを紹介しました。やせの健康被害についても説明しました。
産婦人科クリニックさくらでも、妊娠を希望されている女性のうち、8割以上がBMI 22を下回り、なかでも17.5〜18.5のやせが12%、17.5未満の「病的やせ」が7%と報告しました。
実際に患者さんに記録して頂いた食事内容から、極度な偏食、食事とは言えないような現状も紹介しました。
そして、なぜ現代女性がやせを望むのか、社会的背景にふれ、問題を共有し、さらに海外でのやせモデル禁止の流れをまとめました。
最後にこの現状を打開するため、医療界では産婦人科がウィメンズヘルスや不妊治療、周産期医療の現場で、また小児科、内科、整形外科がそれぞれ携わることができる一方で、トータルで一人の女性を診ることへの限界、そして小児期からの女性本人、育てる親に関われるのは、やはり「教育」ではないかと提起しました。
本研究会にも教育関係者もお誘いしたのですが、一人として参加かなわず、どうやって教育界に関心を持ってもらえるか、これも課題としてあげられると思います。
今回3回目を迎えた研究会でしたが、これまでで最も多い参加者、また、これまでで最も多く、お褒めのお言葉を頂戴しました。
講師の先生方、参加下さった皆さま、研究会を支えてくれたスタッフのみんなに心より御礼申し上げます。
来春にはご提案いただき、京都での開催を検討しています。
そして、来年の研究会は統合医療を取り上げる予定です。
是非とも、またご参集下さい。