赤ちゃんが欲しいのに、彼がイケナイって。。 〜性交障害の対策と治療〜
- 2014/9/19
- 医療
産婦人科クリニック さくらでは、なるべくご主人のご意見を取り入れ、治療法を提示しています。
ED治療は「勃起不全」に対して行われますが、最近登場した「シアリス」はこれまでの製剤と異なり、薬の持続時間が圧倒的に延長しました。
これまでの製剤は数時間の持続だったので、性交渉の直前に服用しなければならない一方で、シアリスは36時間の効果があるため、必ずしも排卵日に内服しなくてもいい、「今日ですよ」「明日ですよ」と言われたときに内服しておく。直前に内服と異なり、あらかじめ飲んでおいて、性的な刺激が加わると勃起の状態となります。性交渉のプレッシャーがある場合に効果的であることが多いです。
また、人工授精(AIH)は排卵日に合わせて、ご主人がマスターベーションで採られた精液を調整し、良好な運動精子を子宮の中に入れる方法で、一般生殖医療の中でも精子が少ない男性不妊の治療やフーナーテストで所見が良くない方に行われていますが、性交障害もその治療の適応としています。
またこれらの治療とは別に、治療を一時期お休みするのもひとつの重要な選択肢です。
一時的に基礎体温を測るのも止めて、頭から妊活を一掃し、ご夫婦の時間と関係を取り戻す、のも一つではないでしょうか。
排卵日にあわせて性交を持つのは、プレッシャーとなりうる、精神的ストレスとなる可能性があるため、選択されることもあります。
女性が通院治療に疲れてしまったときにも、同様にお休みを提示することがありますが、男性も少し休憩しながら、自然なスタイルでご夫婦の時間を持つのも決して間違っているものではないと思います。