あなたはご自分の排卵がわかりますか? 〜排卵の頃に起こる現象、身体の変化〜
「基礎体温の変化」
赤ちゃんを考えている方、基礎体温はもちろん付けていますよね?
あ、やば、って思った方、明日からでも結構です、必ず付け始めましょうね。
基礎体温を付ける時の注意点ですが、最近携帯のアプリなど、便利なものが増えてきています。
PCサイトでももちろんいいのですが、表にするとなると、最低体温と最高体温の差が余りにも大きく、低温期と高温期のメリハリが余りはっきりしなくなってしまうものがあります。
アプリやサイトの利用は、長期間にわたるメモリーとして利用し、婦人科受診の際や、妊娠反応が出た時などは、数ヶ月分実際の表に書き写す事をお勧めします。
その中で、体温を付けていて排卵がいつなのか、分かりにくいことがありますね。
前月の月経周期から「おおざっぱ」に次の排卵日を推定するものは論外ですが、よく「体温が一番低い日」と思われることが多いです。
上の図は少し大袈裟に排卵日の体温が下がることを示しましたが、もともと体温はあいまいなデータで、その日一日の増減を評価するのはとても難しいです。
この図でも卵胞期=低温期に当たる部分で、一番低い日があるかも知れません。
体温が低温から高温に移行する直前に、わずかながら低温からさらに低くなる日があり、これを排卵日、としますが、曖昧な体温の変化は、それをとらえられないこともあるのです。
基礎体温は、自己評価が難しいことが少なくなく、やはり表にして産婦人科の先生に一緒に診てもらうことをお勧めします。
我々の患者さんも、いつも一緒にみることで、徐々にご自身で判別できるようになっています。
次のページでは、「排卵検査薬」について説明します。