第2回「女性のQOLを考える研究会」講師訪問 〜日本体育大学教授 須永美歌子先生〜
- 2016/8/9
- News・活動報告
- 「女性のQOLを考える」研究会, アスリート, 日本体育大学, 須永美歌子

8月28日の第2回「女性のQOLを考える研究会」。
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メインテーマを「女性アスリート」と考えたのは昨秋、名古屋で行われた女性医学会に参加したときでした。
昨年ころより、産婦人科医の中でも女性アスリートの無月経や月経痛など、女性特有のトラブルを持ちながら練習、試合に打ち込み続けることの危険性やパフォーマンスの低下などが取り上げられるようになりました。
しかしながらドーピングに絡む薬物療法などアスリートを特別視する誤解も少なくなく、アスリートの診療には携わりたくない、という考えの産婦人科医も少なくはありません。
女性アスリートのコンディショニング研究を行ってらっしゃる日本体育大学教授の須永美歌子先生のご講演をその名古屋の学会場で拝聴しました。
女性のアミノ酸代謝などを、月経周期の段階で異なることを解明するご発表が最も印象に残りましたが、月経期、卵胞期、黄体期を単に月経の日付や基礎体温で分類するのではなく、エストロゲンや黄体ホルモンの測定までしているご研究に、科学的なエビデンスを感じました。
早速会場で声をかけさせていただき、先生の研究室に訪問したのは年が明け、まだ寒い時期で、日体大を彩る桜の樹々もまだ花の芽を付ける前の頃でした。
さすが日体大、大学に大きな垂れ幕が。これ、今はリオオリンピックに変わっていますね。
須永美歌子先生の研究室では、先生のこれまでのご研究、ご発表の一端をご紹介いただきましたが、その長年の(と言ってもまだまだお若いです)研究の積み重ねには、ただただ頭が下がる思いでした。
先に書いた研究以外にも骨や筋肉、はてはビタミンD受容体まで研究されており、アスリート研究に留まらず知識が次から次へと溢れてきます。
また研究だけではなく大学教員として学生の指導にも親身に当たられており、先生からも「アスリートを理解してくれる産婦人科医がとても少ない」と現状を伺いました。
重い月経痛や月経不順、アスリートとしてのパフォーマンスだけではなく、一人の女性としてのQOLの低下は、一般の女性と共通した課題だと感じました。
先生に今回の研究会の主旨を説明し、ご登壇を快諾して頂き、恒例の?記念写真、の段で先生が固辞されたもので、代わりに日体大の有名なライオンさんをパチリと写してアップしました。
須永先生、とてもチャーミングで素敵な笑顔の先生なんですよ。写真撮れなかったの、勿体なかった。
研究会当日をお楽しみに^^