桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

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前回排卵について説明しましたが、そんな大切な排卵の現象、あなたはご自分でそれがわかりますか?

 

排卵の頃に起こる現象、身体の変化は、

・排卵痛、排卵すると排卵した方の卵巣の辺りが痛む。

・排卵期のおりもの

・排卵期出血

などでしょう。

 

実際に排卵の頃にはこのような諸症状が表れることがありますが、大変軽い症状の方もいらっしゃいますので、排卵痛がないから排卵していない!? などと心配なさる必要はありません。

 

排卵にまつわる諸症状について、解説していきましょう。

 

・排卵痛

・排卵期のおりもの

・排卵期出血

・基礎体温の変化

・排卵検査薬

 

以上、順を追って説明していきます。

 

 

「排卵痛」

排卵する前に、卵胞(らんぽう)という卵の入った袋が出来ることを前回書きました。

卵胞は卵巣の表面に作られ、排卵すると卵胞が破れます。このとき少量とは言え、卵巣からは出血しますが、その血液がお腹の中にたれて、腹膜を刺激する、これが排卵痛の機序として考えられています。

腹膜は腹膜炎、と言う言葉があるように、大変痛みには敏感な組織です。

 

ほとんどの排卵痛は、排卵した方に、例えば右の下腹痛になりますが、不思議なことに、反対の下腹部が痛くなることもたまに見られます。

これは排卵した方ではあまり痛みを感じず、その血液が反対側まで流れて行って、初めて痛みを起こすから、と考えられます。

 

尚、子宮内膜症という不妊や月経痛の原因となる病気がありますが、内膜症を持っていると排卵痛が強く出る傾向があります。

 

排卵痛、ほとんどがあまり時間かからずに治まりますが、痛みが強い、または長くて耐えられないときには鎮痛剤を服用してもいいですし、あまりに痛みが強い場合には排卵を抑制する目的に低用量ピル(OC)を服用する場合もあります。

 

強い症状である場合には、主治医の先生とよく相談なさって下さいね。

こちらの記事もどうぞ→「あの日」の痛み。もしかして内膜症?

次のページでは、「排卵期のおりもの」と「排卵期出血」について説明します。

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