桜井 明弘 あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由

放置しないで!生理痛~不妊の原因にもなる腺筋症

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月経痛の際に疑われる病気のひとつ 子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)。

かつては子宮内膜症の一病型で、「内性内膜症」として扱われていましたが、

現在では子宮内膜症とは独立した疾患として扱われています。

子宮の筋層に子宮内膜病変が入り込んでしまうもので、その原因は子宮内膜症に酷似しています。

 

主に30〜40代に見られ、子宮全体の腫大や部分的な子宮筋層の肥厚をきたします。

月経痛は重いことが多く、過多月経も重症の貧血に発展。さらに子宮筋層の肥厚は着床不全の不妊の原因になります。

 

治療法はさまざまな内膜症と共通していますが、子宮を温存した治療が困難であることが多く、婦人科の良性疾患の中では、最も完治が難しい疾患の1つ。

 

仮に手術で病変を摘出しても、再発率が非常に高く、術後に妊娠した場合、子宮破裂や癒着胎盤になることもあり、まだまだ摘出手術が万全な治療法とは言い難い病気です。

 

月経痛が気になるときは、月経時でなくても受診ができます。

生理のたびに悪くなる=子宮内膜症は増えている?

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桜井 明弘

桜井 明弘産婦人科クリニックさくら 院長

投稿者プロフィール

2007年4月に横浜市青葉区に産婦人科クリニックさくらを開業、地域の女性のライフサポートを信条とした診療と、体外受精など高度生殖医療も行う不妊治療を柱にしてきました。

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