放置しないで!生理痛~不妊の原因にもなる腺筋症
- 2016/2/22
- 医療

月経痛の際に疑われる病気のひとつ 子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)。
かつては子宮内膜症の一病型で、「内性内膜症」として扱われていましたが、
現在では子宮内膜症とは独立した疾患として扱われています。
子宮の筋層に子宮内膜病変が入り込んでしまうもので、その原因は子宮内膜症に酷似しています。
主に30〜40代に見られ、子宮全体の腫大や部分的な子宮筋層の肥厚をきたします。
月経痛は重いことが多く、過多月経も重症の貧血に発展。さらに子宮筋層の肥厚は着床不全の不妊の原因になります。
治療法はさまざまな内膜症と共通していますが、子宮を温存した治療が困難であることが多く、婦人科の良性疾患の中では、最も完治が難しい疾患の1つ。
仮に手術で病変を摘出しても、再発率が非常に高く、術後に妊娠した場合、子宮破裂や癒着胎盤になることもあり、まだまだ摘出手術が万全な治療法とは言い難い病気です。
月経痛が気になるときは、月経時でなくても受診ができます。